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ディパーテッド

ディパーテッド
☆☆☆☆4.0

トニーレオン・アンディラウ主演の香港映画「インファナル・アフェア」をリメイクしたハリウッド版。
脚本はほぼ忠実に香港版を追っているが、トニーレオンが演じた内なる葛藤は、レオナルドディカプリオによって
より人間味のある若者となって表現された。
個人的にはトニーレオンの哀愁が大好きだが、ディカプリオは演技が上達したともっぱらの評判らしい。

本家は、3部作となり前後談まで語られるが、今作はすっきりとまとまっている。

マッドデイモンの部下役の大柄な黒人兄さんは結構いろんな映画に出没する、愛嬌がある顔なのですぐに「あっ!」と気づいてしまうが。ジェット・リー主演「ロミオ・マスト・ダイ」にも出てたな~

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2006年 152分
監督 マーティン・スコセッシ
出演 レオナルド・ディカプリオ 、マット・デイモン 、ジャック・ニコルソン

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それでもボクはやってない

それでもボクはやってない
☆☆☆☆☆5.0

しっかりとしたすばらしい映画でした。

周防監督が「Shall We ダンス?」以降11年ぶりに撮った映画で、そのしっかりとした地道な取材を元に丁寧に脚本づくりを行なっている。
涙あり笑いありの娯楽映画ではないが、143分という長めの映像は観ているものを決して飽きさせない。

テーマは痴漢冤罪の司法裁判である。
痴漢という身近に潜んでいそうな犯罪を題材に、進む。
主人公が痴漢はしていないから、裁判官もしくは裁判にてわかって貰えるとどこか信じているのだがしかし、
社会システムはそんな風にできていない。
刑事、警官、弁護士まで、痴漢容疑の主人公に対し、「さっさと認めてしまえ」という。そこには真実は必要がない。状況だけだ。必要なのは、誰もが納得できるわかりやすい辻褄だけだ。

社会というのは、おそろしい。

主人公が拘留され家宅捜索に来た警官に大家がいう、「前から怪しかったと思ってたんだ」
警官「どうしてですか」
大家「いや、なんとなく」

そこに真実はない。都合のいい、あとづけ。きわめて事務的に。

監督は社会のいい加減さを描きだす。
いや、社会というものはそんなものなんだ、信じるな、だまされるなといっているのか。
なんか、医療システムも同じだ。

主人公を含め熱い演技は最小限である。しかし、行間を埋める各演者の演技はすばらしい。
加瀬亮の演技もよい。個人的には瀬戸朝香演じる弁護士が徐々に主人公を信頼していく過程が人間味があってよかったと感じた。

20061205

2007年
上映時間 143分
監督 周防正行
出演 加瀬亮 、瀬戸朝香 、山本耕史 、もたいまさこ

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墨攻

墨攻
☆☆☆3.0

連続、漫画原作の作品。
同名タイトルの劇画作品は、とてもおもしろく一息に読んだ印象があります。
原作の面白かったポイントは、非戦であり専守という戦いを行なった墨家という集団がいたこと(これを一般的に墨守という、しかしここで「墨攻」は「攻める」となっている)
小国梁に請われ墨家から主人公革離が一人やって来たはずであったがそれは墨家の意思ではなかったこと(革離の意思であり梁はすでに墨家に見捨てられていた)、
最終的に追われた革離は逃れ逃れ海を渡り稲(文化)を持って日本にきたところで終わること。

実は戦闘シーンというのは本質ではなく、戦乱の世にありながら墨家という思想が生まれた中国文化の深さ、しかしそれも民衆やおろかな君主に軽んじられる現実。
そんな主人公がたどり着いたのは、海の向こうの未知の土地日本。種籾を持ち込んだ革離はその土地を稲穂いっぱいにする。
なんか、そうやって稲作文化が日本に渡来したのか~なんてロマンを感じさせるんだよね~

映画はそこのところは全然描いてないからな~ということで非常に残念。


2006年
監督 ジェィコブ・チャン
出演 アンディ・ラウ 、アン・ソンギ 、ワン・チーウェン 、ファン・ビンビン 、ウー・チーロン

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どろろ

どろろ
☆☆☆☆3.5+おまけ0.5で4.0

手塚治虫原作作品の映像化。

時は戦国、自分の父の野望のため体を48の魔物に奪われ、捨てられた百鬼丸は、呪師に救われ死んだ人間から再生された仮の体を与えられる。
やがて成長した百鬼丸は、48の魔物をひとつづつ倒せば自分の体を取り返せることを知り、旅にでる。
旅の途中であった泥棒のどろろと二人、お互いの目的をもって先に進む。

途中安易なCGもあったが、全体的な印象は悪くない。このジャンルの日本映画はとても安易なつくりで原作から
遠く離れることが多いが、手塚漫画に流れているヒューマンドラマのテイストは描かれていたところに好印象。

音楽もテンポよく、ポップな曲。マカロニウエスタンを髣髴とさせるシーンも印象的だった。

百鬼丸が呪師に体を与えられるシーンは、手塚漫画のテーマ「生命」をリスペクトしただろうことが感じられ長回しとなっている。(有名な話ではあるが、手塚は医学を志していたため医術シーンは多く、最たるものがブラックジャックだ)

次回作を予測させる終わり方で、もっとレベルアップして海外にも通用する作品としてほしい。


20070202_1
2007年
監督 塩田明彦
出演 妻夫木聡 、柴咲コウ 、瑛太 、原田美枝子 、杉本哲太 、麻生久美子

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