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Vフォー・ヴェンデッタ

Vフォー・ヴェンデッタ
☆☆☆☆4.5

少々難解なところはありますが、脚本がしっかりして厚みのある作品です。
マトリックスのウォシャウスキー兄弟が絡んでいるとあって、様々なエッセンスから成立する全体像が飽きさせません。
映像の何が人を惹きつけ、印象に残るのかをわかった上で製作しているだろうところが憎いです。
エッセンスとはなにかというと、これを観れば頭で理解しなくても、肌で感じて判ってしまう仕掛けです。象徴みたいな。
(最近知ったのですが、欧米のヒーローは赤と青の衣服をまとっているのが基本ということです。スーパーマン、スパイダーマンとか。これは何故かというと、カトリックの世界でマリアは赤と青の衣服で描かれるという決まりごとがあるらしく、それを幼少のことから見て育つ欧米人には、聖なるもの=赤と青=正義 の式が組み込まれているということです。)

この作品のVは仮面の男で正体不明で登場します。仮面の男は、当然正体は不明です、男か女か、人か人でないか。仮面であることがそれを象徴するのですが、日本人にはわかり辛いですよね。
前半、このVが何者であるのかが中心ですが、徐々にVについての断片が明らかになります。それからVの目的とはこれではないかと考えていく。しかし、最後にはVはすっといなくなってしまう。そこで初めて映画の中心がVの謎ではなく、別のところにあるのだと気づく。
ここらが実はきまりごとではないかと...

ここらの決まりごとというのは、実はアニメには当たり前だったりするわけで、アニメ好きのウォシャウスキー兄弟ならではというのもうなづけたりして。

2005年 イギリス/ドイツ
監督 ジェームズ・マクティーグ
製作総指揮 ベンジャミン・ウェイスブレン
脚本 アンディ・ウォシャウスキー 、ラリー・ウォシャウスキー
出演 ナタリー・ポートマン 、ヒューゴ・ウィーヴィング

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ダニー・ザ・ドッグ

ダニー・ザ・ドッグ
☆☆☆3.5

カンフーアクション俳優なのに、わりとしっかりとしたストーリーを持った映画に主演するジェット・リー。
僕の記憶には少林寺のリー・リンチェイの坊主頭があるので、髪がある顔はいまだにしっくり来ない。
でも「キス・オブ・ザ・ドラゴン」はよかったなー。かなり。

でこの映画ですが、アクションは付けたし気味で、オスカー俳優モーガンフリーマンの演技演出時間が半分くらいを占めていますので、なぜか人間ドラマ色が相当に強いです。
こういう映画っていつも思うのですが、きっと大物俳優のギャラに制作費および時間を取られて、あるところはすごく作りこんでいるのに、全体としては適当な作品になってしますのは、とめられないのでしょうか?

2005年
監督 ルイ・レテリエ
出演 ジェット・リー 、モーガン・フリーマン

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